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第一回八ヶ岳ソ連決行「月舎」編の巻
おいっすぅ〜〜〜〜〜。うぅ〜〜〜〜〜ん、…夏だねぇ…と思わずそんな心境になってしまうぜ。いやいや八ヶ岳は相変わらず風がそよそよ気持ちいいぜぇ。季節的には俺っちすでに常夏!!!
「夏は暑くて食欲が落ちちゃうんだよねぇ〜〜〜」
というそこの虚弱的草食男子的諸君のために、今回は敢えて俺っちのグルメ知識をご披露しようではないだろうかと、まあそんなとこなんだ。

そいであれだぜ、みんな知ってると思うが、人間味覚的にここらへんは蕎麦がウマいらしい。俺っちのご主人様は三度のメシより蕎麦が好き…ちょっとおかしいか(笑)もとい毎日三度のメシの一回ぐらいは蕎麦を食べてもいい、くらいの蕎麦キ○ガイなんだな。そのおかげかどうか、俺っちは犬なんだが、そんじょそこらの一般人間には負けないくらいの蕎麦食いであるのだ。蕎麦大好きであるのだ。もっと子犬の頃は、蕎麦なんか腹にたまんねえしあっさりしまくり過ぎてるしなんのキョーミのなかったんだけどさ、最近俺っちも大人の男になったんだぜ。俺に惚れるとヤケドするぜ。
マンガ「美味しんぼ」の山岡さんが言うには「蕎麦は秋に収穫するから夏蕎麦は一番マズい」そうなんだが、いやいやなんのどうして、食欲の無い暑い夏の日に冷たくてサッパリした蕎麦をちゅるちゅるっとやるのはなかなか良いものじゃあないかね、と思うんだ。まあ犬はちゅるっとはやれねえけどさ。男らしいじゃないか。「オトコのメシ」だぜ。ちゅるっとやってる人間の女子もカワイイしさ。

というわけで、八ヶ岳には蕎麦屋が多い。このたび、俺っちのご主人様は友人たちと「ソ連」というあやしげな連盟を設立させた。あ、「ソ連」とは「ソバを食ってソバ屋のつまみで酒を酌み交わす連盟」の略称であるらしいぜ。よくよく観察するとメンバーは「ソ連」というより「ノ連」…あ、「呑んだくれる連盟」の略称ね、たったいま俺っちが命名してみたが、の方がぴったりくるではないかと思うんだけどさ。
まあ酒飲みに何を言っても暖簾に腕押しなので何もいわねえよ。あっ「ノ連」と「暖簾」をかけたんだぜ。わかる?わかる?ここ、もっとつっこんでおくれよ。

というわけで、さっきから何がいったいというわけなんだかまったくよくわかんね、まあ俺っちの口癖ってころでよろしくな、とにかく某実晴天、俺っちのご主人様とソ連の連中たちは「不定期蕎麦屋突入会」決行の良き日を迎えることと相成ったというわけであるぜ。今回の主催者は我が主人。前々からご主人様がごひいきにしている店に行くことになったらしい。なんたってこの日の突入理由が、「ご主人の作家的活動の芳しくない進みに自ら嫌気がさし、こうなったらもうヤケ食いヤケ飲みしかないではないかそーねそーだよそーしよう!」という非常に低レベルで情緒の感じられないところであったかららしいぜ。それではせめて「食い」の内容ぐらいは情緒あるものに…というわかりやすい理由で「蕎麦」ということになったらしい。けっこう浅知恵だよな。

目的の店の名は「月舎」。なにやら宮沢賢治を感じさせるような大変赴きの漂いまくった店名であるが「つきしゃ」ではなく「つきや」と読むのさ。車で行く人にも道路に小さな看板が出ていて「はいはい脇道に入っておくんなましー」とばかりに誘導してくれる。まあ、酒に呑まれる気まんまんのソ連一行はもちろん徒歩で突入だが。
ところがぎっちょん!素直に誘導に従って歩みを進めても行く手に見えるはウッソウとした雑木林に向かうとしか思えない不審な砂利道のみ。まるで「ええ、これからわたしら遭難します」とでもいう道のりなんだぜ。頭に不安を抱えながら矢印に進んで行くと、ようやく「ザ!隠れ家」のような店が見えてくる。といっても決して古いとか薄汚いというわけではなくなんつーかむしろしっとりして明るい店だぜ。蕎麦屋というよりはどっかの誰かの別荘のようだぜ。

ご主人たちはさっそく焼酎とつまみを注文。蕎麦焼酎を蕎麦湯で割って飲むのが我が主人のイチオシだ。俺っちはまあ、残念ながら犬なので、しかもまだギリ未成年、まあみんな俺くらいのやつは飲んでんだろーけどさ、いつも蕎麦湯のみをいただいている。俺っちってけっこう仁義あるだろ?でもこれがまた蕎麦湯だけでかなりヤバい。料亭のお吸い物のごとし深みが五臓六腑をメガヒットだ。俺っちが思うにこれを缶に入れて「蕎麦湯ドリンク」として売り出せば人気が出るのではないだろうかねー。健康にも良さそうだし、どっかの会社で是非とも実現してほしいぜ。

ご主人たちは「大根の焼酎漬け」「葉わさび」「ひな鳥の山椒焼」「そばがき」などを次々と注文。俺っちもご相伴にあずかることとなってめでたしだ。ほんとは犬はもうちょっと塩分控えめな方がいいんだけどさ、たまにはいいよな。あっ犬に食べさせるときは小さくしてくれよ。頼むぜ。
「大根の焼酎漬け」は絶対頼まなければならないらしい。かなりの量がどどーん!と出て来るのでぱっと見「おいおい大根ではらいっぱいにさせる気かいな」とでも邪推してしまいそうになるがところがどっこい、さっぱりしていて薄味らしく人間どもはサラダのようにバリバリ食べてしまう。ほんのり甘いところがべったら漬けにもちょっと似ているって話だぜ。たくあんの代わりにおにぎりなんかにも合いそうではないか。俺っちってやっぱ食通な上にアイデアマンだよな。サラダのようにと言ったが、ノンオイルだしサラダよりずっとヘルシーで素晴らしいじゃないか〜い。って髭男爵かい!みたいな。あれだな、俺っちなら髭男爵風に「夏大根の焼酎マリネべったら風味八ヶ岳プロバンスの爽やかな香りと共に」とでも名付けるな。うん超イケてるぜ。おいこんな名前ならまるでフランス料理の前菜にでも出てきそうでないか〜〜〜〜〜い。

それはそうと、ソ連たちはぐいぐい酒を進ませる。ふたりでひとつ頼んだ「ひな鳥の山椒焼」がきた頃にはかなり出来上がっている。

鶏肉は皮のところがパリパリですこぶるヤバい美味い。添えてあるネギも非常に良い感じだとご主人は言う。俺っちはネギは知らねえけどさ。
俺っちは自分の取り分を咀嚼したのち、人間たちがふたりで一皿に5つの肉をめぐって大人げない血みどろの闘争が繰り広げられたため、蕎麦がくるまでしばらく雑木林を走り回ってくることにした。いかんせん犬の生まれながらの性分として蕎麦が出て来るまで穏やかに歓談しながら心静かにその時を待つ、などということは無理な相談でさ、俺はやるぜ俺は走るぜ、活動し出したお腹の虫がギュンギュン言っているぜ。マイナスイオンを追加投入してきたるメインイベントに備えるべく食後ならぬ食中の運動だぜ。しかも犬という生き物は消化の都合で食物は人間より細かく粉砕させていただきたいのにさ、まあまず間違いなく我が敬愛するご主人は自らの食欲を満喫するまで俺っちの食べ物の加工には神経がいかないだろうしさ。ああ、早く蕎麦を注文してくれ飲んだくれ蕎麦っ食いたちよ。

で、つまみをすでに山ほど堪能したソ連は満を持して「せいろ」を注文。

蕎麦粉八割の俗に言う「二八蕎麦」であると拝察するその味わいはもう「ああ…もうどうにでもして…」という感じだ。グルマンの俺っち的には、はやる気持ちをここはぐっと我慢して、まずはつゆにつけず、そのままで一口味わってみてくれたまい。「うん…蕎麦って…いいよね♡」というとこだぜ。もちろんそのあとたっぷりつゆにひたして食べてさらに満足度MAXだぜ。
でもあれだぜ、酒を飲まない人やお昼にちょっとおそばでも…という人は「鴨せいろ」や「天せいろ」なんかも相当ヤバいぜ。ぜひおためしをって感じさ。補足だけど、この店の手打ち麺は蕎麦粉十割の「生粉打ち蕎麦」というものを選択も可能なんで「おいらは蕎麦そのものの野性的な風味をだね…」っつー御仁はそっちを頼んでみるのも良いかと思うぜ。素朴な感じなんだよな。


てなわけで、第一回ソ連決行会は無事目的を達成に、我が俺っちご主人のストックしといた焼酎もつつがなくすべて飲み干され、ソ連の皆々はほろ酔いというよりむしろ泥酔でシアワセに解散したという次第なんだ。

静かな休日の午後、八ヶ岳の鳥の声を聴きながら鶏肉を食らうというのも生命体の正しい姿である気がする。林の中で自然にかこまれてマイナスイオンを全身に感じながら、しっぽりと美味い蕎麦を食す、というのも非常に良いものではないだろうか、と提案してみる。あー俺っちってやっぱり詩人。

補足なんだけど、この店、マニアックな場所にマニアックでない入りやすい雰囲気となんたってその味の良さと価格のリーズナブルさ、そして、優しい女性の手で蕎麦が打たれているという魅力に、まったくわかりやすいとは言えない場所ながらとてもこんでるんだ。食事時は行列覚悟で言ってほしいぜ。入り口で石の兎さんが貴殿を迎えてくれるだろうって、まあ詩人としてはそんなとこさ。
月舎 

「完」



| ☆やっさんと愉快な仲間たちの徒然なる八ヶ岳日記☆::2009年5月の日記 | 05:30 PM | comments (0) | trackback (0) |










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