2011,04,28, Thursday
6~7合目
![]() 山小屋から「馬の背」に向かい15分ほど登った6合目 付近から7合目の手前にあるかんらん岩の岩場。ここ での観察ポイントは二つです。一つは、著しくマグネシ ウムに富むタイプのかんらん岩(マグネシウムと鉄の 比が93%以上)で、非常に珍しいタイプです。このか んらん岩は、登山道が岩場を横切って階段状になっ ているところに露出していて容易に観察できます。も う一つは、はんれい岩質の層とかんらん岩が繰り返 している場所です。岩場を登りきったところにほぼ水 平な層状の露頭があります。硬く飛び出てみえるの がはんれい岩質の部分で、引っ込んだ褐色の部分 がかんらん岩です。 馬の背お花畑 ![]() 「馬の背」と呼ばれているアポイ岳西方の尾根。ここ から、アポイ岳山頂と北尾根のスカイラインに目をや ると、鋭くとがった三角形のピークが吉田岳、さらに その北側にピンネシリ山頂が見えます。これら稜線 部のかんらん岩は、層厚約3,000mの幌満岩体の最 上部に相当しますが、稜線のところどころにかんら ん岩が露出し、アポイ山塊がかんらん岩の山である ことを実感できます。遠く北に連なる山々は、楽古 岳や野塚岳などで日高山脈南部の脊梁をつくって います。「馬の背」から山頂にかけてのお花畑には、 アポイアズマギクやエゾコウゾリナなどの花々が咲 き添い、登山者を迎えてくれます。 アポイ岳 ![]() アポイ岳の頂上はダケカンバなどの樹林帯になっ ています。本来、高山植物が生育する山の頂上が 樹林に覆われていることなど考えられません。はっ きりとした理由は分かっていませんが、幌満側と南 側の沢から樹木が登ってきたことや比較的風が当 たらないことなどが考えられています。アポイの名 は、アイヌ語の「アペ(火)・オイ(多い所)・ヌプリ(山)」 が略されたもので、意訳では「大火を焚いた山」とな ります。昔、アイヌの人々の食料であった鹿の豊猟 を、火を焚いてカムイ(神)に祈ったという伝説に由来 しています。 様似町をもっと知りたい方はポチッ一回!!↓ お願いしまーーーーーす! ![]()
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