2011,04,14, Thursday
日高主衝上断層
![]() 東冬島トンネル東口付近の国道脇の断層破砕帯。 この南西側には変成したはんれい岩(ポロシリオ フィオライト帯)、北東側には片麻岩や角閃岩(日 高変成帯)が見られますが、この2帯の境界が 「日高主衝上断層」で、破砕された蛇紋岩(露頭 上部の黒っぽい部分)がはさまっています。日高 主衝上断層は、この辺りから狩勝峠付近まで 日高山脈の西側を約120kmにわたって続く大断 層で、日高山脈がつくられた当時の北米プレート とユーラシアプレートの境界部であったと考えら れています。 角閃岩の褶曲 ![]() ルランベツ覆道横の岩場で、日高変成帯の片 麻岩と角閃岩が褶曲している様子を見ることが できます。緑がかった角閃岩を中心に、包むよ うにやや赤紫色を帯びた褐色の片麻岩が分布 していて、地層が強い力で押しまげられている ことが分かります。角閃岩はもともと、海洋プレ ート上の玄武岩質の岩石で、一方、片麻岩は 大陸プレート側からきた砂岩や泥岩です。これ らの岩石は昔、付加体としてごちゃまぜになり 、それらがいっしょに日高変成帯をつくった変 成作用を受け、さらに褶曲作用も受けたと考え ることができます。 変はんれい岩 ![]() コトニ覆道の上や山中トンネル西口の国道沿 いなどに、変質したはんれい岩(ポロシリオフ ィオライト帯)が分布しています。玄武岩のマ グマが地表に噴出せずに地下でゆっくり冷え 固まると、はんれい岩と呼ばれる粗粒な岩石 (深成岩)になります。同じ深成岩の花こう岩 と違い、石英・黒雲母などは含んでおらず、 白い斜長石や黒っぽい輝石などを含みます。 輝石は変成作用を受けて、やや緑っぽい角 閃石に変わっています。このはんれい岩は、 海嶺(海洋プレートが発生する場所)の下の マグマ溜りで固まったものと考えられています。 ※立ち入りは事前の許可が必要です。 様似町をもっと知りたい方はポチッ一回!!↓ お願いしまーーーーーす! ![]()
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