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サロマ湖のアサリ漁場で‘08
1.はじめに
2007年10月発刊の社内報で、サロマ湖のアサリ漁場に小さなアサリがたくさん見られる
ようになった話を書きました。今回は、このアサリ漁場周辺に生息している、アサリを食べ
てしまう巻き貝の話をしたいと思います。

2.アサリ漁場の砂茶わん
 以前から気になっていたのですが、5月~6月にかけて、写真1のような茶わんをひっくり
返したようなものがアサリ漁場の沖側にたくさん見られます。
(写真1)
これは、「砂茶わん」と呼ばれていて、カタツムリのような形をした巻き貝、チシマタマガイの
卵塊です(写真2)。
(写真2)
砂と粘液を使って卵を混ぜ込んでいるもので、この卵塊の中に、数万個の卵があるのだそう
です。何でこんな形をしているのかは分かりませんが、きれいな曲線で陶芸家のような作品
に感心してしまいます。
でも、この卵塊からアサリの大敵がたくさん生まれてくるので、駆除する必要があります。チ
シマタマガイは普段、砂の中に潜っていて、アサリを見つけるとアサリの殻に歯と酸で丸い穴
を開けてアサリの肉を食べてしまいます。丸い穴の開いた貝殻があったら、それはチシマタマ
ガイに襲われた貝殻です(写真3)。
(写真3)
タマガイ類は1日に0.6個のアサリなどを食べるそうなので、1個のチシマタマガイが1年間に食
べるアサリは200個以上になります。この漁場にはチシマタマガイの他に、オオウヨウラクガイと
いう巻き貝も多く見られます。この巻き貝もアサリが大好きで、殻に穴を開けて身を食べてしま
います(写真4)。
(写真4)

3.アサリの害敵駆除
 今年の春から、チシマタマガイとオオウヨウラクガイを事あるごとに駆除しています。潮が引いた
時にアサリ漁場に行くと、写真5のような跡があります。
(写真5)
これはチシマタマガイが砂の中を移動し
た痕跡で、その場所を掘ると簡単に捕まえることができます。オオウヨウラクガイは、砂の上にい
るので簡単に駆除することができます。
これまで駆除した個数と重さを記録してきました。チシマタマガイの駆除個数は1,207個、総重量
は18.3Kg、オオウヨウラクガイは1,442個、総重量は6.7Kgとなりました。オオウヨウラクガイがチシ
マタマガイと同じだけアサリを食べているとすると1年間で約53万個のアサリを救ったことに!

4.食べる!
 本州でも、アサリ漁場にタマガイ類が多く生息していて問題となっています。HPを見るとタマガイ
類の駆除を行うだけではなく、食用にしていることが紹介されていました。これまで、タマガイ類は
固くて美味しくないと聞いていたので、サロマ湖養殖組合・常呂漁組の御二方と塩ゆでして(写真6)
(写真6)
恐る恐る食べてみてびっくり。とても美味しいではありませんか!オオウヨウラクガイも身が小さい
のですが美味でした。
これは、新しい食材として利用できないでしょうか?アサリをたくさん食べているのだから美味しい
はずです。すでに2種合わせて2,600個も駆除してしまいました。これらが、1年でどの程度大きくな
るのか、生息数は?など全く分からないのですが、美味しいチシマタマガイがたくさん漁獲できるよ
うに、アサリをたくさん育てて・・・!?
 久し振りにワクワクした気分になりました。これからも、アサリ漁場がうまく利用されるように調査
協力していきたいと思います。

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